ソーシャル・パーマカルチャーで、人間関係のゾーンを整理してみよう

「パーマカルチャー」とは私にとっては「農的な暮らしを超えて使える共栄共存(Win-Win)のためのデザイン手法です。
効率性と幸せのための科学的な実証を経たメソッド。社会や暮らしで安定的に採用していくことができる手法なのです。そんな領域が世界ではSocial Premacultureと呼ばれています。
肩書きのひとつに私がSocial-Permaculturistと名乗っているのは、地球の生態をよくするガーデナーのみならず暮らしもデザインするよという意志をこめています。

パーマカルチャーによるゾーニング

パーマカルチャーで場所の設計に使われる「ゾーン」というセオリーがあります。
使用する頻度やアクセスの難易度に応じて、土地の活用方法をゾーン分けする方法です。
私はそれを人間関係に採用しています。

▶︎パーマカルチャーのデザイン手法としての洗練度については、パーマカルチャー センタージャパンの「パーマカルチャーの倫理・原則」をご覧ください。

▶︎パーマカルチャー実践者であるありんこ農苑さんのサイトは、カラフルなイラストが多用されていて、とっても読みやすいです

ゾーン別の人間関係で経済システムを使い分け

私は「人生相談」がビジネスなため、友人や知人とのお金のやり取りに明確さが持てない数年を過ごしてきました。スキルの習得にこれまでに数百万投じているし、日々投じています。
それらのすでに自分に肉体化したスキルを活用し「友達の人生に貢献したい」と相談に乗っていると、すべて無償になってしまい、通帳残高が目減りし、友人たちの間にも「こんなに親身になってもらったのに」と困惑がありました。
そして、やり方を見直し、ギフトの実践と平行して、シングルマザーで生活を維持し、作りたい未来を派手に作っていくための経済を作ることに成功しました。
そのベースになったのが、人間関係のゾーニングです。
これまでに大きなお金を動かすことには慣れていて、経営者としては年商1億5,000万円規模の事業を行い、クラウドファンディングでは3,000万くらいの資金調達に関わってきました。世界中の仲間たちのスライディング・スケール*、ドネーション(自由料金)などの取り組みを見て、自分も4年間やってみました。
その実践と熟考の結果、今は自分の仕事(まほうコンサルティング、トレーニング、WSなど)は、ごく普通の経済通りの「定価制」にしています。
参加者間の公平性や自分の尊厳を守るためです。
その上で、多様性や、自分の実験や学びや成長を試してみたいときは、無料や相場より安価でするWSなどもしています。金銭的な理由で、やりたくない仕事をすることはゼロです。
私が人体実験の結果有効だと確信しているメソッドをたくさんの方に手渡し、幸せな人を増やし、その結果として世界が幸せになることが私のゴール、というのが自分のビジネスのブレない軸です。
そこにalignして(沿って)生活と活動に必要なお金が毎月入ってきています。

*スライディング・スケール
職種によって支払い金額を変える。所得証明の提出を求めるケースも海外ではある。払える人が、若い学生などの参加費用をサポートするような柔軟性をつくれる。いい仕組みですが、所得格差がさほどない日本ではさほど必要性がないと私は考えています。

人間関係のゾーニングの具体

具体的にはパーマカルチャーのゾーニングを自分で工夫しましたが、最近、書籍に「友情の定義づけ」としてさっくりまとまっていたのを発見したので少し簡略化した上で引用します。

  1. 「親友」友達の中で一番親密な人。
  2. 「親しい友人」本物の親密な関係を築き上げられるほど、互いに信頼しあえる人のことを言います。お気に入りの話題があり、ジョークをいいあい、重要な話をするようになり、重要な秘密を打ち明けることもある
  3. 「友達」こちらから積極的に好きになる人たちで、相手もあなたをそう思ってくれる人。互いに話し相手になろうとする。さりげない会話からだんだん重要な話題になって行きます
  4. 「知人」様々な活動を通じて親しくなったり、共通の話題で盛り上がる人たち。部活の仲間とか。
  5. 「見知らぬ人」道でよくすれ違う人だとしても、まったく知らないような人

この定義だと、ゾーンが上がっていく雰囲気を感じますね。

p. 234。まほうつかい向けの本です。エンパスの本として読むなら、もっと新しい内容の充実した本がたくさんありますが、「まほう(スピリチュアリティ)」の深さがあり、読み込むほどに発見のある本です。

ゾーニングの実際

私はこんな人間関係と経済のゾーニングをカスタマイズしています。
公開するのにだいぶ悩みました。友人が多いので「私はレミちゃんにとってどのゾーンなんだろう?」と分断を産んでしまったら嫌だな躊躇がありました。が、謎の多いギフトの世界を伝えるために、あけすけなほうがいいと思い公開に踏み切っています!

私のゾーン0

自分

とても忘れがちですが、一番自分に近い大切にしたいゾーンです。

私のゾーン1

対象
・家族(息子)
・恋人(たまにできます
・「見たい、美しく優しい世界」のビジョンが一緒で、血縁はないけど家族だと思っていて、社会システムを幸せに変えるようなスター的な存在だと尊敬する仲間たち

 7名くらい

採用経済システム
ギフトエコロジー=無償の愛の循環

私のゾーン2

対象
・東京アーバンパーマカルチャーのコミュニティに属して、一緒に活動することのある仲間たち。特に20代の仲間
・つくりたい未来のビジョンが近く、月に数度オンラインで会いプロジェクトを共有している仲間たち
・15分以内に会える距離にいる地域の仲間
6名くらい

採用経済システム
時と場に応じて、ギフトエコロジーとギフトエコノミーのハイブリッド

プロジェクトやご縁で対象に変動あります。
ゾーン2までで15名くらい。自分と彼らのケアでスケジュールは満ち足りるほどです。
生き方のベースとして、常時15名くらいの大家族のお母さんの感覚があります。彼らが困っている時にサポートできる時間と心の余裕を大切にしています。もちろん支えられることも多く、私の安心の基盤はこの人間関係にあります。
メッセージの返信が数日以内に確実にできるのはここまでが限界と感じています。
それぞれの人生のサポートをしあっているので、コミュニケーションの頻度とボリュームも密です。
ギフトエコノミーについてはこちらを。

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私のゾーン3

対象
つくりたい未来のビジョンが近しく、東京アーバンパーマカルチャーの活動に共感を寄せサポートしてくれている友人たち。年に数回オンラインやリアルで会う関係性ですが、親族のような感覚があります。

採用経済システム
 ギフトエコノミー。貨幣と、スキルや物のバーターを併用しています。

私のゾーン4

対象
お会いした回数が少ない方々

採用経済システム
慣行経済

私のゾーン5

対象
お会いしたことがない方

いろいろな活動をしているので、純粋な好奇心からの友達申請や質問をいただきますが、ご返信はしていません。
日々多くの方とのやりとりがあり、人生でつながれる肉体のキャパを超えた人間関係にあるので。
私の生態系に入ってみたい方は、WSに参加するなどからゾーンをお試しください^^

まとめ

共通する価値観を持っていて、作りたい未来や世界へのビジョンが同じであること。頻繁にやりとりがあったり、直接会えるということが、私にとってはとても大切なのだと気づきます。
その軸をもとに、肉体がで付き合うことが可能な人数が限られていく感じでした。
意識的であってもなくても、みんなこういうゾーンを持っているのではないかなと思いました。
参考に、ご自身のものを作ってみてください♡

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