暴力は、感情をおさえられなかった時に、予測を超えて相手に届いてしまう
猫の顔に不可抗力でおもちゃがあたってしまいました。無念ストーリーはGoogle docからご覧ください。
平謝りするも逃げられ、ベッドで私の足の脇で寝るのもボイコット。
(当方まほうつかいにて)カルナレイキで愛の波動をあて続け、何度も優しく声がけし、私がベッドに入ってしばらくすると、そっとベッド乗って来ました(その時間、そのポジションが家で一番暖かいから)
集中して仕事したかったのに、結局想定外の余計な時間がリカバリーにかかってるやん。効率わる。
しかも、嫌われてる(涙)
猫は頭が悪いっていうからもう忘れたかな?と翌日そのおもちゃを取り出すと、血相を変えて逃亡。
下階で、聞いたことのない声で2度抗議しています。ガーン。
そのおもちゃは、あれっこれ試した中でネコの食いつきがよく壊れにくく家事をしながらも使えるしなやかな強さがあってとっても便利なMyベスト。ダイソーのネコ釣りでした。
ただでさえ猫と遊ぶのが苦手な私、唯一のおもちゃが禁じ手になってしまった・・・
あー、激しく後悔。ちょっと気持ちを落ち着けて、優しく竿を振ればよかっただけなのに。
1週間くらい待てば回復するかな、と希望を胸に「猫の記憶力」でググります。すると、
猫は嫌だったことへの記憶力がいいそうです。っっくー、残念。愛と献身でもってつぐなうしかありませんね。
「もう怖くないよ、大丈夫だよ、少しずつリハビリしてごらん、もう一度私を信じて」と根気よくレイキあてて。
対人、対子ども、対インナーチャイルドもまったくおんなじだなあと思うと。
・・・しょうがない。
暴力は一度相手に着地してしまうと修正がききません。
暴力をつぐなうにはどれだけの年月がかかるのでしょうね。
私が非暴力コミュニケーションクラスでお伝えしているのは、暴力を極力相手にぶつけない技法。これが身につくと人生が劇的にマイルドになります。しかも、自分の感情を正直に優しく表現し、相手とのよりよい関係性を諦めることなく。
うちの猫がまたダイソーの鈴つきのネコ釣りで遊んでくれる日が来たらここでご報告しますね(しくしく)(2022.01.29)
紛争もトラウマも同じ構造
その猫の顔と激しい反応を見た時「ああ、こうして紛争やトラウマが芽生え、だから終焉が難しいんだ」と深く理解してしまいました(当方、平和活動家でもあります。いろいろめんどくさくてすいません)。
ことの大小はここでは議論を避けますが、きっかけは一人の市民の殺害だったりルール破りだったりする。
受けた側やコミュニティにとってその衝撃があまりに大きい時、ショックが記憶に刻まれる。その瞬間を猫の顔に見てしまったのです。リメンバー・パールハーバー。
これまでたくさんの潜在意識を扱う場を体験してきた結果、自分のトラウマが意外と軽くないんだなと自覚する47歳。自分のことは、長年共存している痛みなので、それがどこから来たかも、どう自分の肉体と精神に影響を与えているかも自覚するのに手がかかります。
そんなに容易にトラウマ化するということを一瞬で見せられました。
ショックでしたが、私もショックだったので、さらに暴力性を自分から世界から排除していきたいな、の思いは強くなります。
肉体的な加害と同じレベルで、精神的な加害も暴力です
そして、見逃されがちですが、精神的な暴力の大きさも、肉体的な暴力と対等だと私は考えています。
NVCで自分の心としっかりつながる以前の私は、これを人生で繰り返し大切な人を傷つけ取り返しのつかない別れを重ねてきました。今でもたくさんの後悔があります。
以下にデンマークのセラピスト、イルセ・サンさんの著書から「精神的な暴力の要素となる例」を引用します。
- あなたの行動にやたらと疑いをかける
- 異常なほどあなたを責める
- あなたの人間性を批判する
- あなたを個人攻撃する
- あなたを無視し続ける
- あなたに不快なあだ名をつける
- あなたを兄弟姉妹と比較して貶(おとし)める
- あなたを容赦なくののしる
- あなたをにらみつける
- あなたが何かを言うと、目を剥(む)く
- ものを壊すと言って脅かす
- 身体的暴力をちらつかせる
出典:思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方 by イルセ・サンP236
毎日人間関係とコミュニケーションの悩み相談を受けていると、よく聞く被害例です。
妻サイドからは「夫からのモラハラ」と呼ぶ人もいますし、夫サイドからは「僕への期待値が高すぎる」と嘆く人もいます。
これ、猫が愛する人から顔面におもちゃをぶつけられたと同じインパクトがあります。
「あの時の夫の一言を絶対許さない」というかた、けっこういます。
私にもパートナーシップを解消するきっかけになったいくつかのトリガーがあります。
詳しくはこちら。
精神的暴力はあまりまだ認知されていない印象がありますが、無意識にやっていることが取り返しのつかないほど人を傷つけているのだという認知が社会的に広がっていくといいな。
セクハラやパワハラのように、言葉を与えられたことによって被害者が減るように。
この怒りのほこさきをじゃあどうしたらいいんだ!という方は、自己共感がお勧めです。自分に本物で、危険に強く、相手に優しくなれる内なるマーシャル・アーツ。
こちらに、ひとりでできる自己共感プロセスワークシートをご用意しています。
上述のネコの例文を参考に(涙)ことあるごとに使ってみてください。