2025年4月現在、1,200万円以上かけて世界中のあらゆるコーチング、カウンセリング、潜在意識、スピリチュアリティ系の学びをしてきています。その中で最も効果的で全てのベースになると信頼しているのがNVC(非暴力コミュニケーション、共感コミュニケーション)。
短時間で会心の一撃を出せることがあるので、他の技術と合わせて無敵のコミュニケーションという名前で、クラスやセッションを行っています。
NVCで一番便利なのが自己共感スキル。
詳しくはクラスでお伝えしますが、ここでは実践的に使えるシートのご紹介をします。
プライベートセッションの前後に、時間の短縮のために使っていただき即戦的な効果を発揮することも多いです。
ダウンロードこちら
印刷して使いたい方用のPDF
https://kufuuandmagic.com/dl/self-empathy-sheet.pdf
データで入力したい人用のGoogle Doc
https://kufuuandmagic.com/dl/self-empathy-sheet.pdf
以下、使用例です。
お題を選ぶ
根深く持っているメンタルモデル(=生きにくさの源となっている信念)があり、ことあるごとに作動します。
心を許した親しい人が、私が愛だと思っている言動を与えてくれないと思う時に、人生から追い出して扉を閉める傾向です。
エキセントリックだしよくないのはわかってるけど、よっぽど根深いみたいでやめられません。
NVCは「居心地の悪さの中でも分断を選ばず、つながりの質の高さを極めていくための」テクニック。
スピ界でも諸悪の根源は「分離(切り離すこと、separation)の意識」というのが通説なので、よくない!
愛を体現して生きていくための障害すぎます。人生最大の未解決案件。
今回は、そんな人生で頻発するパターンをサンプルに書いてみます。
例題)
デートしている人に愛あるメッセージをしたらスルーされ、業務連絡にのみ返信があるようなことがある。
これ、海外のBFだったら絶対玉拾いするポイントなので、日本男性のコミュニケーション力の欠落なのでは?と疑っています。これが不満で関係性を終えること非常に多し。
STEP 1. 観察A 客観的に評価する
起きている出来事のメタ認知のために観察をします。
感情が動いたできごとを観察。出来事は、ネガティブなことでもポジティブなことでも扱えます。
ポイントは、感情のままストーリーを書くのでなく、客観的な5W1Hで書くこと。
5W1Hとは、以下を明確にする伝え方のテクニックです。ロジカルシンキングの基本あるね。
Who(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)
例)
デートしている人にメッセージした時に「Love♡」って入れたのだが「Me, too」もなくスルーされ業務連絡にのみ返信があった。
(たわいもないですよね。悲劇はこういう些細なところから起きます。トラウマやメンタルモデルのせいで)
STEP 2. 観察B 自動思考を文字化する
心の中をメタ認知します。
感情の波を乗りこなしながら、観察Aの出来事に対して自分がしている意味づけを書き出します。
自分や相手への批判や評価などです。
NVCが分かる方は、”外向きジャッカル”や”内向きジャッカル”を使ってください。
「「⚫︎⚫︎」って思ってる」とカッコに入れて自分の感情を眺めてみるとやりやすいです。
例)
やっぱり私のこと愛してないよね。好きではいてくれると思うけど、表現できないのかな?恋愛偏差値低すぎ。低いなりにめいっぱいがんばってくれているとは思うが、力不足すぎる。
毎回こんな些細なことでこんなに傷つくくらいなら、切る、もういらない。一生会わない。
何度もこれで関係性を終えててパターンだけど、そういう仕様なので理解してもらうしかない。家電みたいなもので、変えられない。
他にもっと恋愛力・言語力高い人いるし、先のない人と会ってる時間やこうして落ち込んでる時間を思ったら、マッチングアプリとかに時間投資した方がポジティブじゃない?
うん、別れよう!
と、思っている。
と書いてみて、自分の感情がヒートアップしていることに気づきます。
誰かに即話聞いてもらって共感してもらった方がいいくらい重いヤバめのやつだな、と気づきます。
STEP 3. 感情を見にいく
感情シートというリストを使い、このストーリーの背景にある感情を繊細に特定していきます。
私はこのフェーズに入る時ウキウキします。有能なカウンセラーのセッションを予約できた時の感覚。
「これで救われる」という安心感。感情に持っていかれ相手との関係性を壊すのでなく、安全に感情のエネルギーを抜くことができる、やつあたりできる解決法があるという希望です。
感情シートを上からチェックし、自分の感情のあわいを抜き出します。あるいはペンでマーキングします。
例)
一番強く感じるのは、怒り、イライラ。
次点で、疲れた感覚があることにも気づきます。
そうか、ずっと腸が悪いから気力が出ず仕事もとどこおっていてセロトニンが出にくく鬱っぽくなっているんだな、と気づきます。
シートを見ているうちに、
落ち込んでいる、守りに入る、打ちのめされる、絶望、深く悲しむ、傷ついた
という悲しみ系の感情群と、
つまらない、がっかり、ほしかった、やる気を失う
というがっかり系の感情群もあることに気づきます。
イライラがフレッシュで絶対的な感情だと思っていたら、こんな複合感情だったのか・・・
体の疲労に気づくと、体が安心したのか急な眠気が襲ってきます(夜23:30)
なるほどね。緊張感あったよね。
STEP 4. ニーズを見にいく
ニーズシートというものを使い、感情の奥にありそうな、大切にしているものをすべて書き出す時間をとります。
特に強いエネルギーを感じるものがあったら、そのエネルギーを感じる時間をもちます。
例)
こうして3つの感情群を振り返れば、私が大切にしているハグや細やかな愛情表現などを拒絶されることがあって傷つきが蓄積していたんだなーと気づきます。
ニーズ。
心の平安、reliability(頼れること、信頼できること)
play, pleasure, rejuvenation(命の力がよみがえる感覚)
そうだった、私にとって恋愛ではこれらが大切。
Love, To matter(大切にされること)、To be accepted(受け入れられること)。
このへんから涙がこぼれてきます。歴代の彼と、この「がっかり」やってるなあー。累積涙。
Communication, Flow.
受け取られることが大切。一番大切なものを差し出したらスルーされた悲しみ。
Mutuality(互いの価値を認めること)、Sharing(分かち合うこと)、パートナーシップ、Celebration of Life(いのちのお祝い)、Co-creation(ともに創造すること)
これだけのあふれる愛があって、それを分かち合いたかった。
Dignity(尊厳)、Self-Careのニーズもあれば、別れた方がいいだろうとも思う。
ここまで見れると、もう怒りや絶望がないことに気づきます。落ち着いている。
STEP 5. 観察AとBを読み直す
観察へ戻り、何か気づきや感覚の変化があれば書きます。
例)
まあしょうがないかな。
エニアグラムで私は2, 3, 4が突出したハートタイプ。感情が大切な人。彼らはヘッドタイプなんだろうなー。
それにしても、そこまでハードにぶった斬らなくてもいいよね。自分のトラウマケアしてください、自分。
と思えると、急に具合が悪かったお腹が、いつにない健康的な空腹感を差し出してきます。
肉体的なシフトを感じる。
遊び相手じゃなくてパートナーが欲しいなら、ハートタイプの自分、かつLove Languageで愛のあるコミュニケーションが大切な私が求めるスペックの人を探した方がいい。
素敵なお洋服や車に見えてもNot meant to be(私のものじゃない、私むきではない)ことってある。
だいたいこのパターンが起きる時って不倫の時で。
離婚して来ないということは、彼らは自分が家族向けのファミリーカーであることを選択しているから、こちらに振り分ける時間的・エネルギー的リソースがないわけで。
恨みもなく、彼らの選択を尊重したいと思う。
NVCや魔法界には自己責任の原則があるから、みんな幸せになろうとしてベストの選択をしていることを信頼している。
STEP 6.「で、どうする?」というアイデアがあれば書き出す
自分がどうするか、で考えるのが基本ですが「本当は相手にこういう言動をとって欲しかった」を書き出すことも癒しになる時があります。
相手には言わない前提で書き出してみてもよいです。
例)
デートを継続すると執着が出るし、タイプが違ってて(私は簡単なことだと思っている)こちらの欲しい愛のかたちを叶えてもらえないなら未来はない。
恋愛やパートナーシップは、お互いの命をポジティブに強めるものでありたい。
愛情表現のないやり取りをしていると生命エネルギーがしぼみダメージを受けて、食べ方を誤ってパフォーマンスを落としたり生活と仕事にロスが出る。(過食パーツがいてコントロールできないのは私の責任なので、ストレスを持たないように気をつけている)
愛はあるから一緒に幸せになりたい。そのために、相手にこちらの意に沿うようにコントロールしたい気持ちもでる。そんなかっこ悪いことしたくない。
組み合わせが良くなかったんだなーって思えれば、穏やかにお話しできるだろう。
もちろん相手が私を大切に思ってくれて、ハートタイプやLove Laguageのこだわりを特性(=クセの強い人)として大切にしてアレンジしてくれたらうれしいけど。不倫だしね。そこまでやんないよね。
ここまで何度もお願いしてるしな。
独身同士のパートナーシップだったらあきらめずにお互いが歩み寄る時間をかけられるのかもなあ。
そういう相手を探したらいいんじゃないかな?
STEP 7. 統合
開始から35分でここまで。ひと段落感。
暴走するところだった、危ない危ない・・・
落ち着いた。あーよかった♡
自己理解を深められた喜びとともに眠れる。と思える。
「もういらない、出てって」と人生から永久に追放するメンタルモデルについてはずっと持っているので、いつか扱う所存。
そこが本質的な問題だけど、ディープすぎて少しずつしか解除できず。
このプロセスのおかげでよく眠り、翌朝家事をしていると、
怖いという感情がくる。あまりないのでチェックしてみると絶望を恐れている。
メンターのみーちゃんから「レミちゃんは絶望を恐れているんだよ」と看破されているやつ。
絶望したら死ぬ、くらいの。だからとにかく遊び続ける。
それがバーストラウマ起因なのだなと気づく。
生後すぐ、大人が家にいない状態で6時間とか放置されていたことがあり涙が枯れるまで泣いて疲れ果てて寝ていたらしい。
その時にきっとできちゃった信念がある。
「私を置いていく人はいらない」「私の要求を満たせない人はいらない」「私にとって生命線なケア(授乳、おむつ交換、泣いたら抱きしめる。毎日の愛情あるメッセージ、ハグを受け入れることetc インナーチャイルド出てるのでもはや混同)ができない人は出てって」がある。
なお、ひいおばあちゃんが子供達を置いて駆け落ちしているし、おばあちゃんの離婚によって母もおばの養女になっているので、先祖からのトラウマも乗っかってて根深いと思われる。トラウマヒーリングへの理解があり、ここ意識して手厚めにケアできる男性じゃないと無理だなー。
別件でクライアントに出していた「理想のパートナーシップ」についての宿題が帰ってきて、そのかわいらしい定義を見ていたら「パートナーシップいいな」と思えてほっこり。
したのも束の間、理想300%のパートナーに出会え素晴らしい息子を授かりながら添い遂げられなかった嘆きがよみがえってくる。「彼以上の人はいない」という呪いが根強くある(ほんとじゃないんだけど)。
先祖伝来とバーストラウマと別居・離婚と、トラウマ3重構造になっているのか。そりゃ解きにくいわ。
クライアントの未来への希望があふれる文章から、恋愛やパートナーシップがあることで安定や力が出る感覚を思い出させてもらい勇気をもらう。
今あるリソース(出会っている人、自分のトラウマとメンタルモデルレベル)でなんとかしようと焦らなくていい、と思えた。
We are very different people.
私たちがあまりにも違う時。
それを踏み越えて相手が来るか、自分と相性のいい人を探すか2択。
私が我慢する、は選択肢にない。
いつも限界まで上品に我慢はしてるしリクエストもした結果であるから、できないならばやむを得ない。
愛情表現力が高いことは私にとってcrucial(決定的に大切)。
あう人を探したらいいし、独身のBFたちの時はこの現象作動しないので、恋愛とパートナーシップが両立するスペックに忠実に理想のパートナーを探したらいいんだろうな。
という結論へ。
深くいけます、自己共感シート♡
2025.05.01追記
翌々日、感情とニーズを読み返してみて。
私の愛を受け取ってほしかった。愛があるなら表現されたかった。
そうして愛の循環をふたりで回し、そのことがエネルギーになって、ふたりの関係性を深く楽しいものにできると信じていた。というだけだなあと。
そして、それができたたくさんのパートナーシップを思い出す。
私の魂のミッションは「恋をしにきた」(記事あり↓)
Joy of Life.
命に力を与えるものを、私が誰かの命に力を与えられることを選び続けていきたい。
