数年前、ヨガのティーチャーをしている友人が「不倫は魂に悪いから、しちゃダメ。自分を大切にして」と言ったことがあります。
ヨガの教えの8つの禁忌の中に「人のものを奪ってはいけない」があります。不倫はそこに抵触すると私は考えています。
この(恋愛)業界には「どこからどこまでが不倫か」という世界的な永遠の問いがあります。
私は日本では結婚するときに「契約」しているので、婚姻関係やそれに等しいと周りが考える長期的でコミットのある関係性、の外側の「性的な関係(挿入)を含む」関係性は一律「不倫」と考えています。日本の法に則した基準を採用。
仕事柄、男女の関係性がこじれた案件を扱うことが多く、日々考えさせられます。
いまこれを書いているのは、スリランカのアーユルヴェーダ・ホテル。
朝、オーストラリア人のポジティブ心理学の研究者から「オーストラリアで40歳以上の女性が独身なのは、男たちがきちんと関わろうというコミュニケーションスキルが低いからで深刻な課題!」と聞きました。
日本はシングルの男女は比率としては少ないけれど、それは仮面夫婦が離婚しないからであって、その流れで不倫が多いんだよなー。それも同じく構造としては「男たちがパートナーときちんと関わろうというコミュニケーションスキルが低いから」なのと、女性の社会進出と経済力の低さ。
同じタイミングで、パートナーシップやセクシュアリティのプロの友人Niwa Kokoからの「不倫は独身女性の悩みが多いけど、相手の男性の問題でもあるよね。相手がちゃんと(家族やまわりの関係性に)オープンにできたらいいのにね」というメッセージがあり、ポリアモリーなど関係性の最先端を極めつづけている彼女ならではの発想!
日本にはまだ20年早い気がするけど、確かに。誠実さは大切だよな。
改めてこれは社会問題なのではと思い直した次第にて、ちょっと書いてみます。
よくあるストーリー
「大人の恋愛論」というシリーズの女性限定の人生相談会もやっています。
既婚者と不倫している女性からよく出るストーリー
- 都合よく扱われてる気がする
- 家族への責任とか両親への義務とか言うけど、私との人生はその総和より重みがないの?
- 彼に愛されているのは私だし、彼を(より)幸せにしているのは奥さんじゃなくて私ですけど。ちゃんと奥さんが彼を大切にしないから私のところに来ちゃってるわけで、なんでコソコソして譲らなきゃいけないの?
- みんなから応援される関係性で堂々といたい。パートナーとして紹介したい、されたい
不倫ってどうしてこうつまんないんだろう
不倫の専門家・エスター・ペレルによると「不倫のコソコソするのが刺激的でいい」っていうパターンもあるらしいのですが、そういう人に私は会ったことがないな。
それは背徳的喜びであって、本質的な喜びではないと思っています。
私の学んでいるパスワークという魔法ではネガティブ・プレジャー(本質的な幸せには至らない快楽)といいます。
深掘りして明るい健全なマインドを回復すると、まったく違う喜びに出会うのではないかな?
私がやるならパーツワークというインナーチャイルドのヒーリングワークで扱います。
必要な方は個人セッションお声がけください。ディープに掘るの好き♡
90分16,500円(税込)です。
私は不倫している時は、独身の人とデートしているときにはない特有の感覚が常にあります。
一言で言うと、絶望。力がなくなっていく感じ。
ポジティブ心理学には、人の幸せを計測可能にして理解する「5つの指標」があります。
- ポジティブな感情(positive emotion)
- 没入・没頭(engagement)」
- ポジティブな人間関係(positive relationship)
- 意味(meaning)(人生や仕事に意味を感じること、何か自分よりも大きなことのために貢献しているという感覚
- 仕事や活動の「達成感(achievement)」
不倫は「ポジティブな感情」と「ポジティブな人間関係」に抵触しているので、幸せに機能しないと私は考えています。
ポジティブなこともあるけど、本質的にはネガティブな人間関係なので、ネガティブな感情が出続ける。
私の場合は「この関係つまんないし、自分に力を与えないし、自分の人生を長期的に見てもポジティブな影響はないな」って思って、ばっさり関係を終えます。
独身のデート相手との友情は残りますが、不倫の場合、友情は残らない。
そうでない人もいると思うから我ながら面白いなと思いますが、それくらいの憎しみと悲しみが私には残ります。
不倫がつまらないのは、幸せにつながらないから。
「不倫は魂に悪いから、だめ」
特に私のやっているクンダリーニヨガや各種魔法ではポジティブさを大切にします。
それはポジティブシンキングのようなことではなく、自分のエネルギーを洗い清め、より高めていく、終わることなき人生修行。
自分の波動と周波数を高め続け維持する日々の意識のあり方と言動を大事にします。
自分が穏やかでクリーンでポジティブな状態であることで、同じものを引き寄せるから現世利益でもあります。
うまくその状態にあるかは、フローがあるかでわかります。
穏やかな心のありようで、何に対しても批判的なあり方がなく優しい気持ちでいることができ、必要なことが必要なタイミングと量で起きていく。
アーユルヴェーダやヨガを学びながら、いつも心がピュアで穏やかで、愛があふれる自分でいることを中心にしています。
その状態がデフォルトな毎日です。
それが、ひとたび不倫になると嘆きや絶望が生活と心に壊滅的な影響を与えます。意識が重く低くなり、べたっと乗っ取られる感じ。
私の人生に嘆きもいらないし、エネルギーダウンもしたくない。
自分だけでなく、世界のたくさんの人と地球そのものを健康に幸せにしたいアクティビストでもあるから。
エネルギーダウンすると、自分の力と愛を世界のために使えなくなるので避けたいところ。
そして、私が射手座パーティーガールの特殊性があって、他の人は違うのかもしれないけど・・・私にとって恋愛の醍醐味は、盛り上がりとフローとバイブス。
20代の頃デートしてた尼崎出身の男の子に(彼のこと好きすぎて重すぎるかも)と聞いた時に「ノリはいい方がいい」って言われたことあり。
「確かに」と、今では私のマントラになってます。
不倫はノリが悪い。バイブスが悪い。フローがない。よって、つまらない。
ありえへん。
いまアーユルヴェーダリトリート中なので特に、新鮮なつくり立ての温かい食事や多種のトロピカルフルーツを毎食食べられることに感動。
アーユルヴェーダは、翻訳するといのちの科学。
オージャス(生命エネルギー)という目に見えない純質なエッセンスを大切にしていて、食事はつくりたてをいただくのが大事。つくり置きや時間の経った食べ物を避けるよう指導されます。
恋愛にもオージャスが大切だ
恋愛も同じで、この瞬間のときめきを渡したいしグルグル循環させたいから、コミュニケーションや感情のフローやスピードが私は大切。
なので、愛着パターンが回避型の人とは早めに火が消えて終わります。
一方、愛着パターンが不安定型の人とはうまく噛み合って燃え盛り情熱恋愛になるけど、焦げ付くのでこれはこれで終わる。悲劇的に。恋愛AGEs(糖化)
お互いが安定型の愛着形成がある程度できていて、または自分が問題ある場合は、とても安定型のパートナーを選ぶのがお勧め。
不倫する人は、既存のパートナーシップがうまくいってないからで、なんらかの愛着の問題があると思う。
「愛着障害」という本で、ご自身の愛の構造がざっくりわかると思います。読んだ方から感動のお声続出。
名著です。何度も読み返します。
不倫は細胞に悪い
不倫の場合、連絡手段やタイミングが限られます。
離婚カウンセラーとしての経験値では、だいたいメッセージから足がつくので「スイートなメッセージは相手が読んだら惜しげもなく消せ」がアドバイス。
消すたびに細胞が死んでいくのを感じます。愛おしさ、お互いの愛の数珠つなぎ、はじけるような喜び、フロー。書いていても涙が出ます。
独身同士だったら、その積み重ねが美しいお花や宝石の積み上げになるようなハッピーぷよぷよ。
タイミングの合わなさ、受け入れられないこと。
新鮮なご飯を用意したのに冷めちゃった、家の夕食の時間があるからと食べてもらえなかった、的な。
そんな逆ぷよぷよのような体験を積み重ねていくと、恋心が萎えていくのを感じます。
細胞が音を立てて死んでいくのを止めるすべなく眺めながら、これを甘受するほどの価値が相手にあるのかを考え始める時、関係が終わり始めるのではないかな。
そして、恋愛という暖炉の火が細り、もうその熾火(おきび)に薪をくべても火が燃えうつらなくなる頃お別れとなります。
本命不倫がそのように終わった時、不倫卒業の感情プロセスを別の記事に書きました。
不倫、やめましょ♡
誰もしなければ、終わってる結婚を終えて恋愛市場に戻る人が増えるかもしれない。
個々人の恋愛偏差値が高くて、成熟した大人の恋愛があふれてて、すれ違う人みんな色っぽい。
そんな日本へいきたいです。
江戸時代の「粋」って、そうじゃないのかしら?

写真は、スリランカのアーユルヴェーダ・リトリートの、つくりたてのヴィーガン・アボカド・ババロア。甘味が低くて美味しい♡
パートナーシップもギルトフリーで!