私にとって料理は愛情を伝えるツールのひとつ。大切な人の好きな食べ方や健康を思いながらメニューを立てるのが大好き。最近好きだった人はそれは美しい筋肉を持っていて、体を大切にしている人でした。
筋肉にはスジがよかったような?と肉屋さんで牛すじを選びます。めんどくさいから日常的には使わない食材。
彼の美しいアキレス腱や、両腕に芸術的な立体感で立つ太い静脈を思いながら(怖いか 笑)とにもかくにも、まず下処理。1度ゆでこぼします。
半量は、どて煮に
温めた油(私はコメ油とごま油を半々にしました)に細切りにした生姜を香り出しし、キューブ状に切った人参と大根と、下処理済みの牛すじ、手で小さくちぎったこんにゃく炒めます。
適当なところで、ひたひたになるくらいの水、味の母(または酒)、メープルシロップ(白砂糖を使わないので)、醤油、味噌(自家製の白味噌と黒豆味噌を混ぜました)投入。落としぶたをして煮込みます。
冷めるときに味が染みていくので、一晩置き、翌日落としぶたを外して軽く水分を飛ばしたら完成。青い細ねぎを小口に切って散らします。
残りは本命!牛すじカレーに
昔はバーモントのようなルウで作るカレーが大好きでしたし、子ども(11才)もいまだに好きですが、この3年ルウのカレーはつくっていません。小麦粉や添加物が嫌なので。
子どももすっかりスパイスから作るインド風カレーに慣れて、どんなエスニックでも抵抗なく食べます。
油を温めたら、みじん切りにした生姜とニンニクを香り出しして、クミンシードとコリアンダーシードを投入。
大きめのみじん切りにした玉ねぎ、人参、セロリを炒めます。
匂いの強いお肉を使うときは、香味野菜の人参・セロリやローリエやタイムを必ず入れるのは、フランスで身につけたクセ。
牛すじは1回ゆでこぼし、あくと臭みを取ってありますが、今回、肉の出汁が弱かったのが残念。もしかしたら、ゆでこぼし不要かもしれません。あくだけすくい取って、肉っぽさは残してもいいのかも。
冷蔵庫につくってあったナスのオイル漬けトマト風味や、冷凍庫にあったタンポポの茎(栄養がめっちゃある)もまぜまぜ。
1時間ほど炒めます。ちょっと鍋肌にうっすらコゲつくぐらいが旨味の元なので、基本放置。いい感じになったら牛すじを投入。軽く炒め合わせ、ひたひたに水を加えローリエとタイムを投入。30分ほど煮込みます。
トマト缶、ウスターソース、味噌などをじゃぶじゃぶ入れて濃厚なソースにしていきます。最後、味が弱かったのが、オレガノとカカオパウダーを入れたらバチッと決まりました。煮込み系・デミグラス系は最後にカカオを入れると苦味がいいみたいで効きます。私は五感の認知が視覚優位で、味が弱い時は「なーんか黒い要素が足りない」的に感じます。そんな時はコーヒーやカカオを入れると突然エレガントでセクシーでこっくりします、おすすめ♡
お肉、とろとろプルプル。
とっても喜んでくれた♡