”カフェが好き”をNVCでつきつめたら、あったのはhomeだった。

ステイホーム時代もがんばってオープンしていたVERVEさんのおかげでQoLを落とさずに済みました。しかし、やはり経営は大変なようで、息子とも溺愛していたクロックムッシュがメニューから消えたり、ラテアートがなくなったり、お水のサービスがなくなったり、店内レイアウトがちょっと好きな感じじゃなくなったり、若くてにぎやかな観光の客層が増えたりといろいろな変化があり、ここに書いていた海外のカフェのような雰囲気はなくなってしまいました。チェーンのおしゃれっぽいカフェになってしまうのかな、残念(2020.10.07)

メニューもスタッフも変わり、今のVERVEさんにはこの記事に書いた要素はなく、ただのチェーンのおしゃれっぽいカフェになりました。それでも鎌倉の中でじゅうぶん一番心地よいカフェには違いありません。またいつか、昔のようなローカル色とヒューマニティがあるカフェになりますように。なくなってしまったステキなメニューに会えますように。(2021.02.14)

カフェに恋のような愛おしさがあります。
2000年代初頭、裏原宿のlotusや、eau cafeやnido cafeなどカフェブーム華やかな東京で青春を過ごしていたことと、SFやポートランドやパリやロンドンといったカフェカルチャーがある街で暮らしていたことがあるからかな。
もはや「カフェ」っていうニーズがあるな!いつかNVCで掘り下げてみようと思っていたら、その時が来ました。近所にVERVE coffee roasterができ「カフェ愛」をよく考えるようになったのです。

カフェひとつで生活が変わる

鎌倉にはチェーンから名店までいくつかのカフェがあります。数年通ってどこもいいところがあるけど、なーんか違うんだよなー、という物足りなさがありました。海外のカフェに通底しているなにかがありません。このなにかはなんだろう?
一番好きなタイプは、レジデンシャル(居住)エリアにあるコミュニティのカフェ。
40-50代の知的なアクティビストの男性や若いアーティストが半分趣味でやってる、村のコミュニケーションの中心。
朝6:30からあいてて村の人に愛されているgood neighbor(よき隣人)なカフェ。
恋人と朝起きて髪をもしゃもしゃかき「とりあえずコーヒー飲みに行こっか」と歯みがきしてスウェットのままコートひっかけて行く、徒歩5分のところにあるカフェ。
そこがあるからそのエリアに越すほどのカフェ。

私にとってのそんなカフェが鎌倉にはありませんでした。
自然も文化も豊かな鎌倉には、東京以上に上質な暮らしがあるけれど、カフェカルチャーが貧弱で残念だなー。そこに現れたのがVERVE。ずっと満たされなかったなにかが容易に満たされます。
一生通うだろうな、と思うほどの忠誠心の根っこはなんなんだろう?

カフェで満たされるニーズを分解

好きなものを深く掘り下げていくのにNVCは最適です。

2017年12月2日VERVEオープン時の写真を撮っていました

まず音楽

「カフェなら”イパネマの娘”とかピアノBGMかけとけばいいでしょ」的なチルなミュージックのリピートでなく、エッジがある音楽がかかっていること。スタッフさんが毎朝自分の好きなプレイリストをかけているのでは?と思えるくらいジャンルも多様で飽きないバリエーションがあること。東京育ちの私にとってカフェは新しいカルチャー(人、ファッション、音楽、本)にいち早く触れられるところ。カフェにマンネリはいらない
「今日は落ち込んでるから本読んで静かに過ごしたかった(のに、音楽がパンクっぽかった・・・)」みたいにフィットしないこともあるけど、そんな時は音楽に合わせちゃうか、テイクアウトにして帰宅します。
集中作業したい時はヘッドフォンを持っていくし。

そして人

お店の人がアットホームなこと。しつこすぎたり暑苦しすぎもしないこと。
お客さんが落ち着いていてセンスが良くて知的な感じのカフェが好き。カフェにはお客さんも含めた雰囲気があって、同じようなトライブ(部族)が集まって来やすい。
VERVEは残念ながらレジデンシャルエリアではなくメインストリートにあるので、観光客や地元のおばさんグループなど、リピーターじゃない人たちが発散的に大きな声とスピード感で話してたり、観光の合間で疲れた子供たちが叫んでいることもあります。それは苦手だけど、ましょうがないよね、それがコミュニティのカフェだから♡
命のほとばしりとして観察する機会に。ふだん意識的に触れないようにしているものと触れる「エッジ」の機会として。

と見ていくと、私にとってカフェとは街の雰囲気を一発でつかめる中心地であり、

  • 瞬間でリフレッシュできるスイッチ
  • 孤独から回復できる場所
  • 人とコミュニティの気配がある場所

なんだか家族や家庭みたいだ。home。

香りもあるね

カフェには外国の匂いがあります。醤油と米じゃない。ハーブや、焼ける小麦粉と砂糖の匂い。恋するような。

カフェで満たされるhome。もう少し掘ってみよう

NVCでは、人のすべての行動は「ニーズ」を満たす手段だと考えられてます。
私にとってhomeの奥にあるものはなんなんだろう?ニーズシートでチェックします。
目に止まるのはこんなニーズ。

  • Physical safety(肉体的な安全)
  • Rest(休息)
  • Rejuvenation(元気が回復する)
  • Emotional Safety(感情的な安全)(VERVEはスタッフが機嫌悪かったり、スタッフ間の仲が悪い緊張感があったり、というお店の事情によるムードスイングが少ない)
  • Stability(安定)
  • Trust(信頼)
  • Ease(気楽さ)
  • Space(空間、余裕)
  • To be cared(ケアされること。誰かが自分にコーヒーいれてくれるなんて!)
  • To be accepted(受け入れられること)
  • Communityの感覚もある。Communication, Belonging(このカフェを選んできているという文化的なつながりを感じる。このカフェにいる人は、このカフェを好きな人),
  • Creativity(転地療法?で仕事ははかどるし、コーヒーやパンを焼く香りが五感を刺激したり、他の人のファッションや会話やたたずまいなど、ほどよい刺激が作業に効いたり、潜在意識をマッサージする)

VERVEで満たされるニーズ

特にVERVEがいいんだよなー、と思うのは、Freedom(自由)Choice(選択)Beauty(美しさ)
「ここに座ってください」と指示されない。美しい広々とした、選択肢の多い場所から、直感的に座っていい場所を選べる贅沢さ。テーブルやイスが均等に配置されてなくてバリエーションが豊かなことも魅力。よく家具や什器の配置換えがされててフレッシュ。
チェーン系カフェの、固定されたテーブル、均一的なフォーマット、合板の什器にはない豊かなカルチャー。自分ちのリビングルームのような感覚がいつもしている。これが、鎌倉の他のカフェにはなくてVERVE固有にある魅力かもしれない。
「食器を片付けてください」「トイレをきれいに使ってください」などのルール(指令)をいっさい強要されないこともいい。スタッフがマニュアル化されてないこともいい。たまにバッシングが遅れて使用済みのお皿の棚がいっぱいになったりするのも、海外のお店みたいで好き。むしろそこに人間味を感じて好感をいだく♡
人についても、こういうフレッシュで抜けのある人が好きで。
カフェって、人格のようなものがあるのだろうなー。そりゃ、恋しちゃうわけです。
それがこんなに溺愛したり時間をとってその魅力について考えてしまうポイントかもしれません。
シンギュラリティ時代に向け、人間ができたことがどんどんAIに取り変わる時、残っていくのは人間味なんじゃないかなって思ってます。
鎌倉の他のチェーン系のお店では、食券機やセルフサービスやお呼び出しメールサービス(!)で効率化がはかられていくところもありますが、私はそういうお店の効率性や利益率重視の哲学には萎えちゃうから一度で終了。
恋したくなるほど、あまりに人間的なお店が好きです。

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