他人の幸せをうらやむ必要はない。なぜなら比較できないものだから

ブラインド・ドンキーのジェロームと人生について話していたときに、インコメンサラブルという言葉が彼の口から出て、何度聞いてもスペルが取れない。
その場で調べるとincommensurable(同じ基準で計れない、比較できない、桁違いの。公約数のないもの)。
なんていい表現なんだろう。日本語にはない意味のこもった表現がときに外国語にあって、その質感に触れると急に目の前の曇りが晴れるような時があります。
このSNS時代、誰にでもあると思いますが、人の幸せそうなポストを見たり、町でカップルやファミリーでいる人を見ると、無敵でハッピーな私でも気持ちが沈みます。


最高に理想のパートナーと結婚し、すばらしい子どもを産んだのに。
そのDNAの相性の良さを生かして、あと2人、息子のようなすばらしい子がいるファミリーになりたかったのに。娘が欲しかったのに。世界一愛した彼を幸せにしたかったのに。彼と離婚しなければ経済的に豊かだったのに。知性も優しさもアイデアもある彼といたらプロジェクトのサポートをしてもらえたのに。
といった自動思考が走ります。
息子に「妹が欲しい」と言われるたびに「すいません、もう無理です(47歳、パートナー不在)」とこたえている。


そんな嘆きもジェロームに話すと「本当にそう思ってるの?」という顔で、「Activistで仕事も人生も充実してて、息子をすばらしく育てて、この人生がレミのリアルでしょ。その妄想の人生を本当にレミは満足したのかな?」的に返され、うっ、まあ、そうだよねー。と。
「でも、妄想しちゃうんだよ、そのパラレルワールドを」とつぶやく。
よくよく考え抜いて選んだ自分の人生です。
別居や離婚するときは、もちろんその選択が、息子に実の兄弟をつくらないこと、息子と父が離れて住むこと、私が経済的な安定を手放すことを自己責任として受け入れて選択しました。

ときどき、こんな人たちがいます。
活動も家庭も成功していて、旦那さんの理解と実際的なサポートがあり、個性にそって健やかに育った子供が複数いて、美しく健康的で、多くの人に愛されている、影のない、太陽のようなひまわりのような人。(こういうポスト絶対にしない人!)
最高峰で言うと、ヴィクトリア・ベッカム(同いどし)
ブランディングかもしれないし、一面しか見えていないのかもしれない。
その人たちの輝きを見るたび、小さなトリガーが動きます。
自分に自信はあるので、誰に対しても嫉妬は起きないし、純粋に素敵だなって思う。

ただ「どうして私はそうなれないんだろう。私だってなれたのに。私が愛着障害を早くに克服できていたり、もう少し我慢強かったり、もうちょっと感受性が低かったり、もっと早くにNVCできてたら。家庭環境が悪かったせいだ。家庭カーストが低いからだ。私だって、みんなみたいな安心できる家庭や、できのいいお母さんがいたらこうじゃなかったのに不公平だ」っていうストーリーが自動的に作動するだけ。

そんなときincommensurable(同じ基準で計れない、比較できない、桁違いの。公約数のないもの)

ロバと蜂を比べることはできないように、人と人も比べることはできない。
その人たちが持っていない感受性や表現力や、静かでゆっくりとしたアーティスティックな生活、知的な人たちとの哲学的な会話や、好きなときに好きなところに行けること、家族や多くの友人の都合でふりまわされないこと、だから存分に自分のBlissを生きれて、仕事が100%自分の遊びでアートである人生にきてる。たまにする美しくておもしろい男性たちとのロマンスとSEX。痛みがあるから、家に恵まれなかったから外でたくさんの人と出会い、いろんな人の事情や痛みや喜びに触れてきたこと、それがコーチとしての豊かな土壌になったこと。
たっぷり本が読めること。瞑想やヨガを落ち着いてできること。自分の食べたいものだけをつくれること。美容や旅にお金をかけられること。離婚したからできるようになったたくさんのことがあるし、いま幸せ。
私が自己責任を持って手放した「基準」と、選択してきた「基準」があるだけ。
今の私があるのは、昔の私がイマイチだったから。その反動で加圧トレーニング的に数年でここまできたのであって。
それに対して、美しいボディができた後にトレーニングマシーンを呪うことはないし、以前のボディへの郷愁いらん。
以前のボディも私だったし。今のボディに希望を抱いたからがんばった。
加圧トレーニングきつかったけど、おかげで短期で成功して、理想の体つくれて願っていたような人生に来た。ありがとう。
だけでいいじゃんね。

すべきことはincommensurableのメジャーをしっかりと持っていること。
「私の目盛」で私は自分を測る。それ以外のメジャーは誰の人生にもない。

ブッダも「苦しみは比較と執着から生まれる」と言ったはず。
ロバはロバ、蜂は蜂。

これは「恥(shame)」が裏にあるので根深く、ずっと掘り下げていつか癒したい課題。
少しずつ。自分が癒されることが、同じような痛みを持つ人の癒しにつながると信じて。

仕事できないくらい落ち込むので、自衛措置として。
休日に街(鎌倉)に出ないこと、幸せなファミリーやカップルの多いところに行かないこと。SNSなるべく見ないことを自分に約束。
自分の感情とコンディションの健やかさを守るのは、自分の責任♡
そのために離婚したのですもの。


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