新しいデートが始まって数日。次のデートは2週間後。日を追うごとにだんだん情熱が増してきます。早く会いたくて、仕事のペースが落ちるくらい。もうちょっときっぱり言うと「やりたくてやりたくてたまらない」というくらいの情熱・・・
自分で制御不能です。これを恋とは呼びたくないなあ・・・
昔からこの中毒モードに入りやすいし、周りを見ていてもすごくすごくよくあるし、時にストーカー行為などの暴力性にもなっちゃう怖いモードだとも知っています。
それが!人生ではじめてこのモードがある瞬間にはずれたのです!
そこから1週間、今のところリバウンドなし。
刺さり続けている言葉
「やりたくてやりたくてたまらない」って言うのすごく恥ずかしいけれど、ちゃんと伝えたいので正直に書きます。彼はめっちゃセクシーな人なんですよね(と言い訳も置きつつ・・・)
その日もそんな情熱が自分の体を覆っているのを感じながら家事をしていました。
テーブルを拭いている時に、何かのはずみで思い出したのが、元夫から離婚前に「この結婚は失敗だった」と言われたこと。
わたしの記憶では、唐突に言われた印象があり、言われた時は「はあーー?関係性が雪崩のように悪くなっていく8年前に、わたしは対話をしたいって訴え続けたけど、ひたすら逃げて事態を悪化させて、また戻ってきても同じで。努力もしなかったくせに何言ってんの?わたしはあらゆる努力をしたよ。毎回、次の女ができてから、きっぱりするのパターンだよね。」と心の中で饒舌なジャッカルがしゃべります。
いつものわたしだったら、その「外向きジャッカル(と言います)」が作動するけれど、この時は「あなたと結婚したのが失敗だった」と言われた気もして、「内向きジャッカル」も作動したのかな、言い返せず呆然とした。いや、気が強すぎるので「そうね!知ってます」くらいは言ったかも。
(書きながら、やっぱりまだカロリーを要すると感じています。疲労する)
シフトが起こった瞬間
引き続きテーブルを拭きながら、それは突然きました。
元夫はもしかしたら、この結婚がうまくいかなかったことを「僕のせいだ」って思ってたんじゃないかな?
「あなたが悪い」って1万回くらいあらゆる手口で伝えましたし、、、NVC以前の「あるあるバイオレント・コミュニケーション=AVC」のわたしがね。。。
そして「この結婚は、失敗だった」って、主語の置き換えができたんじゃないだろうか?
それをわたしに報告しただけなんじゃないだろうか?その発見について。
そのものの見方にいたったのはわたしにとっては大きな驚きでした。
NVCやマインドフルネスでは、人が思い込みのメガネをかけている時、実際起きている物事が曇って見えないことがあると考えます。
そのメガネの曇りを拭く作業が必要。
わたしはNVCの共感筋を鍛えることで、それができやすくなりました。
似たようなケースに、亡くなった母との確執が氷解した瞬間があります。
これらのことは、真実かどうかは相手に聞いてみないとわからないけれど、私には確認のすべはありません。それが真実かどうかもどうでもよくて。
わたしと元夫が学んでいた「現象学」では、「物事をあるがままに見ることはできない。箱の6面全てを見ることはできない。見えて3面。あとは蓋然性(たぶんこうであろう、という予測)」と考えます。
・・・って、およそすべての科学がこのアプローチか。
大切なのは、私が一つの面だけじゃなくて、他の面の存在にも気づいたということ。
そこでは、何か静寂が訪れます。
恋愛への執着が吹っ飛ぶ
そして、この静寂の感覚につながった時から、デートしている彼への「やりたくてやりたくてたまらない」がまったくなくなったのです。突然。数分前にあったものが影も形もなくなる不思議さ。
彼を特別に思う気持ちに変わりはないけれど、意味不明の「目の前にいないのに、やりたくてしょうがない」というしょうもないモードがなくなりました。
これがどうしても自分で理解ができなくて。
彼本人に話してみたら、無言でした(そうよねー、あはは。話すか、ふつう?)
自分でまったくわからない。理屈が知りたい。
強いて言えば、前日のクンダリーニヨガが相変わらずよくて、先生が「自分の本質からまっすぐあること」にフォーカスしたセットをしてくれたので、なんかそれと関係あるのかなー、と思うくらい。
NVCで聞いてもらう。そうだったのか・・・
こんな強烈なシフト。絶対なにか私に見えてないカラクリがあるはず!と定期的にオンラインで支えあっているNVC仲間とのサークル「虎の会」で話を聞いてもらいます。
10分話し、もじもじと「そんなわけで、私に見えていない何か見えることがあったら教えて」と聞きます。
美しい親友たち、ニコニコと言葉を返してくれます。
「”私がいたらなかった”っていう”レミちゃんの”もはずれたんだね。鏡だから」
がーん、たしかにー!
”私のせいだBOX”いまだに持ち越してる。そうだった。あるのよ!
口々にみんなが言葉のギフトをくれます。
- 「観察」に立つことができるほど落ち着いたんだね。
- 「私のせいだBOX」にひもがつかなくなるくらい健やかさを取り戻したんだね。
- 彼は「言っただけ」なんだよね。
- 中毒が癒えてよかったね。中毒は治そうと思っても治らないから、何かで埋めようとする。
- 「なんかわかんないけど癒えた」っていうお祝い。
- 執着なしで愛していける祝福。続くかの心配もいらない。今が楽しいって思える。
っひゃー、みんなすごいな。私にはまったく見えてなかったのに・・・
話すのに10分、フィードバックに5分。15分でこの濃密さ。NVC恐るべし。
執着のない恋愛ができたら最高
去年、別の恋愛で落ち込んでいた私に、仲間のソーヤー海くんが「執着のない恋愛ができたら最高だよ」とさっぱりした笑顔でアドバイスくれてました。
その時は「そんなのないでしょ?」ってちょっと思ってた。
でも、あるね。
あります、はい。今そんな感じだ。いいな、これ♡
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