親友たちと定期的にオンラインで支えあうススメ

共感筋肉の鍛え方〜ひとりっきりで筋トレしない

NVCは別名「共感的コミュニケーション」とも呼ばれる、すべての人と共感力でつながるためのコミュニケーション方法です。
よく誤解を受けるポイントとして、「共感」は「同調」や「同感」とは違うという点があります。
「共感」とは、相手の心の深いところを理解しながらも、同調はしないこと
深いレベルの「共感」にいたるとき、人間関係はころっと柔らかな愛に変化します。
そんな魔法が起こるのが、NVC。

ぶっちゃけ「共感」ってむずかしいです。
「本を読んで基本は学んだけど、日常生活で使い続けることができませんでした」とよく聞きます。
NVCの「共感」は筋肉です。鍛え方があります。人によって効果的なエクササイズは違うと思いますが、私のオススメはエンパシー・バディ

NVCリーダーシッププログラム、通称LP(エルピー)と呼ばれる、NVCのトレーナーかつソーシャルチェンジメーカーを目指すような学び手がカリフォルニアに集まる年間プログラムがあります。この激動の社会環境の中でリーダーであることには、くじけることも多いです。その中で折れずにいるためのリーダーシップを共に暮らしながら学ぶ場です。
たしか尊敬するアメリカのNVCトレーナー、キット・ミラーが話してたかと思うのですが、彼女のエクササイズは毎日エンパシーバディと共感しあうこと。ガンジー非暴力研究所の所長をしていて、恐ろしく多忙な彼女のどこに毎日友人とオンラインコールする時間があるんだろう?!とそのときはとても驚いた記憶があります。

エンパシーバディって?

通常1対1で時間をとり、共感をしあう友達のことです。
たいていは、どこかのNVCグループセッションで会って気があった人と組んだりします。
LPでは、必ずバディを決め(めっちゃ多国籍!)毎週共感コールをすることが宿題になっています。
手順はシンプルです。
一人が、最近あった聞いてほしい出来事を話します。
バディ(相手)は、アドバイスや同調をすることなく、質の高い傾聴をし(バディが話している最中は、無言が最高!)、ニーズにフォーカスしながら話を聞きます。人によっては「リフレクション」と呼ばれる、観察(客観性)にもとづいた伝え返しをすることもありますし、いきいきと聞こえてきた感情やニーズを返すこともあります。
それを互いにするだけ。大きな「聴かれた感」を感じ、病みつきになります。

これを複数人でやる場合もあります。
IIT(アイアイティー)と呼ばれる10日間の国際合宿では、エンパシーバディの代わりに「ホーム・グループ」と呼ばれるチームを作り、毎日定期的に会い、お互いの学びのシェアや支え合いをする時間が取られています。
日本では100人規模の大所帯になり6人グループ、参加者が30名規模のLPでは4人グループでした。

ちなみに「聴かれた感」がない例はこちら。男性がやりがちなやつ〜!
CNVC認定トレーナーの後藤ゆうこさんの記事にある動画がめっちゃ面白いです。
ゆうこさんが素晴らしくわかりやすい日本語訳もつけてくれています、必見!
こういうのを「あるある・バイオレント・コミュニケーション」= AVCって呼んでます、わたし(笑)

エンパシーバディの実際

私は、このバディやグループで支えあうことがNVCの最大のパワーの源泉だと思っています。
世界のどんなところに行っても、私はこの言語で誰とでも愛と優しさでつながれる自信があり、そうしています。昔はまったくそうではなくつらかったので、この威力に感動しています。(そのお話はまた今度)。
個人的にも毎日NVCは使っているし、ラーニングカーブが早く維持もできたのは、こんなサポートシステムを持っているからかなと思っています。

キット・ミラーのように毎日とはいきませんが、私が関与しているサポートの仕組みはこんな感じ。
NVCのディープな実践者もいるし、NVCを使っていない人もいます。あ、でも全員NVCを数回経験したことがある人たちです。
私は鎌倉で、友達は世界のあちこち。今は月に6回機会を持っています。もちろん、以外の時でもお互いに相談があればメッセンジャーでしあいます。

  • 新月のタイミングで、1.5時間から2時間、アクティビスト仲間でもある女友達と共感的に聞き合う(大阪在住)
  • 2週間にいちど、カウンセラーをしている女友達とバーターセッション。毎回1時間、お互いのセッションをする(ポートランド在住)
  • 月にいちど、NVCを学んでいる同年代の女友達と4人で共感的に聞き合う。1974年生まれの私たちなので、虎の会と呼んでいます^^(シンガポール、東京、北海道在住)
  • 下弦の月のタイミングで、パーマカルチャー仲間の女友達と、パーマカルチャー周りの情報共有やお互いのエンパワメントをする(静岡在住)
  • 上弦の月のタイミングで、妹みたいに親しい親友とデート(隣町在住)
  • 月に一度、NVC基礎クラスの修了生と共感サークル

特に「虎の会」は4人いるので、誰かが嘆いているときに、誰かは拾える余裕があるのでいい感じに機能してて、お互いの癒しやエンカレッジが安定的で早くていいです。よく支えてもらっています。
「虎の会」でしてもらったプロセス。ご参考まで、こんな感じです。
みんな、あらゆる方法で自己探求を深めているので、その技を使い学び合い、使い合い、お互いの人生に貢献しあっています。

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バーター=愛の循環がサステナビリティ

これで月に6回は質の高い安全な傾聴をもらえる機会がある計算です。
また、NVCを基本言語にしている東京アーバンパーマカルチャーというアクティビティーをしており、そこではミーティングの最初にも「チェックイン」と呼ばれる、いま自分(の体や人生)に何が起こっているのかをシェアする短い時間があります。
創始者のソーヤー・海くんなどは、チェックインを受けてリフレクションをしてくれたりすることもあり、ほんの数分のやり取りでも、つながりが深いやり取りができます。
理解してもらうこと、現状の共有、アップデートすることでつながりが深まること。などが満たされます。

あとは、自分が主催する小さなNVCイベントで自分の話をデモ的に使ったり、数が足りない時に参加したりして、共感をもらい満たされています(ありがたい!)

私はライフコーチやカウンセラーや、コンサルタントやコミュニケーション・トレーナーをしているため、「(無料で)聞いてアドバイスしてほしい」という意図を持ってこられたり、自分でも無意識にしてしまうことがあって、実は疲れちゃうことも多いです。
なので普段は役割を離れて気楽にしています。セッションを離れたところでは暴力的な表現もしますし、無責任なアドバイスも多いです(笑)

エンパシーやバーターセッションの場を作ることで、自分の存在をかけて聴き、親友の人生に貢献したい。という愛のモードに入れます。
そのスケジュールがされていることがセキュリティネットにもなるので、とてもおすすめです。

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”無敵のコミュニケーション・実践編

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