general storeの文化:ていねいなチェックインとソリッドな作業

(この記事は、傷が深い時に癒しのために書いたため編集力が低く。タイトルなど将来的に変える予定です。自分の瞬間風速で出したくて公開しています)

NVC(共感コミュニケーション)という「言語」があります。
母国語しか使えない人が新しい言語を習得し、世界中の人と話せるようになるような話し方・聞き方です。
さながら「英語」のように簡単でとても多くの人と話せるので、わたしは「国際語・公用語」だと信頼しクラスでお伝えもしています。
本業はコーチ・カウンセラー・トレーナーなのですが、実家が商売をやっていたこともあり、お金を事業に投資するのも好き。
地球環境をより美しく次世代に残すアクティビストもしていて、具体的なやり方も広めていきたい。
ということで、より美しい社会を作るための「general store(日用品店)」を2023年3月に鎌倉に創業します。
お店に関わってくれるコアメンバーには全員NVCを使ってもらっています。
運営をお任せするはさみちゃんは、NVCの国際合宿で「ホームグループ」という家族のような単位もご一緒したソウルシスターなご縁。プロコーチでもあり安心して話せます。

zoom打ち合わせがある今日は朝とてもショックなことがあり鬱状態。みぞおちに鉛のような重さがあり、普段なら5分で食べるくらいの簡単な食事に2時間かかる体たらく。何してんのか何していいのかわからない、ゼロパフォーマンス。使い物になりません。

目次

チェックインとは?

「チェックイン」とはカウンセリングやコーチング界でよく使われる、本題に入る前にお互いの体や心の状況を共有する短い雑談タイムです。
はさみちゃんが軽く話したあと「わたし、きょう重いの」とおどろおどろしく話し始めます。
何事もなかったふりをしてアジェンダを進めていくこともできましたが、NVCは正直さを大切にするので、そのままにしません。
どうせ上の空で使えないわたし、カミングアウトします。
知り合っていくことが関係性の資産になると思うし。そのあとキュッと打ち合わせすればいい話なので効率は良いと実感しています。

チェックインで起こること

書くのもつらいので簡単に書くと、夜に予定していた元彼との約束が朝キャンセルになりました。半年ぶりに会うし、忙しい中ネイルサロンも行ったし、海外の友人との約束をキャンセルさせてもらい彼に合わせた予定でした。
NVCではアドバイスや同感や説教をしないので、ただ聞いてもらえて、運が良ければ共感の言葉がもらえたらいいな、という感じ。
こんな重たい内容をごめんなさいね(20歳違うのに)と話を終えると、はさみちゃんの陶器のようにきれいなすっぴんのほおがチークをさしたようにピンク色になり、「まずハグをしたいです」と涙を流してくれる。驚きつつ、その涙にものすごーく癒されました。
私はこの件で泣いてないんだけど「それくらいのことなんだ」と自覚し。その重みを誰かが受け止めてくれたということに癒されたのだと思う。自分でも気づいてない感情への共感の力。

魔法修行も9年目。「わたし」というお化け屋敷の整理はほとんど終わり、残すは大きなツヅラ3つばかり。
「これは大きなツヅラのひとつで地雷で、お店の運営してても絶対作動するから知っていてほしい。むしろ」と、理解できている限りの構造分析もシェアもします。「仕事場に私情を持ち込むな」って言い方もあるけど、持ち込んじゃうの。

わたしの構造はこんな。過去にもいくつも記事を書いていて、あれこれカウンセリングしてますがなかなか抜けません。

  • 長期的な関係性になると想定していた人が約束を違(たが)えたと思う時があります。
  • よく作動するのは、定例ミーティングを辞めたいと言われる・わたしの誕生日に会う予定をドタキャンする時。
  • 一般的には「予定が合わなくなったんだな」「またタイミングが合う時に再開するんだな」くらいのインパクトらしいのですが、わたしの場合は・・・「オッケー。それって、プロジェクトから出るってことだよね?わたしの人生から出るってことだよね?」となる。自分では「真実」だと思っているので違和感ありません。
  • そして「わたしの国から出ていくんだから、相応の覚悟があるよね?二度と入れないってわかってるよね」となる。
  • もちろん言わないけれど、決定事項。

人の異常性の裏には痛みがある

何年も相談している親友たちからは「飛躍しすぎ」と笑われます。
かつて、尊敬するNVCの海外トレーナーが「NVCはサイコパス(反社会性パーソナリティ障害)には使えない」と言ったことがあります。毒舌が持ち味のトレーナーで、家族をディスる文脈でユーモアを込めていたので話半分としても、使えない相手先があるなら「国際語・公用語」として残念だな、と聞いていたのが6年前。
最近ではIFS(インターナル・ファミリー・システム)などのトラウマケアとNVCのハイブリットで、ここが解明されました。
つまり、トラウマがあると共感力が使えなくなります。
共感力は、優しさや愛、思いやりで広い視野で人の状況を見る力。
自分に痛みがあると視野狭窄(きょうさく)が起こり、出来事を広く思いやりで見ることができなくなります。
「わたしは悪くない」と正当化の気持ちが強くなって相手の悪いところ探しが始まったら、視野狭窄が起きていると思っていいと思います。

IFSでもこの「わたしのお城から一度出たら二度と入れない、と分厚い門を閉める」は何度セッションしても外せず・・・。ひいおじいちゃんからの世代間トラウマがあるよう。長くなるので、いつか別の記事に書きます。

過去に書いた中では2020年のこの記事が近いかも(引きずってますな)。この時は「信頼」がテーマ。

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さて、そんなわたしにコーチはさみちゃんが「レミさんが欲しいものってなんですか?痛いのをわかって欲しいのかな?」と優しく聞いてくれる。
(なるほど、わたし痛んでるんだ?!怒りと憎しみしか自分では感じないけど、そうなのか。そうかも。そうだね)と思いながらも即座に出るのは、

「(優先順位を)一番にしてほしい」「全面降伏しかない!」
恋愛関係にあった人には「全面降伏してほしい」が強い。女友達には作動しない。

(なに全面降伏って?自分でも謎です)

はさみちゃんがもう少し聞いてくれます。
理想的には、過去に結婚前提でつきあってたBFたちがしてくれたように「わたしをあきらめないでほしい」
門から出ないように振る舞ってほしいし、門から出されても、ちゃんと正面からきて欲しい。
ニーズは「Matter(大切にされること)」

定番人気のこの記事が改めて身に染みます。2年経ってまだつまずく。

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ここでは「私を大事にするとは予算をつけること」と断言していますが、予算に「時間」と「エネルギー」も含まれていることに、再読して気づきます。

共感力を自分に使う

親友だったらどう声がけしてあげるかな?と視点を変えてみると。
「怒りや憎しみを感じるくらい、楽しみにしていたんだね。その週末は予定をブロックしたり他の予定を調整したりネイルをしたり都合をつけていたのに、大切にされなかったと感じたんだね。自分ほどには相手が二人の時間を大切に思ってくれていないってことになげきがあるんだね。再会してまた遊べるって希望や楽しみや美しさがなくなってしまったって悲しんでいるんだね。自己価値観や親密さが損なわれたと感じているんだね」
そしてわたしが、わたしの気持ちが受け取られたと十分感じられたたところで、彼への共感もソフトに差し込みます。
「レミが体調が悪そうだったし、自分も別の予定を優先したくなった。優しさ・配慮、自由、遊び、自分を大切にする。
来週以降なら余裕があって、もっとゆっくり久しぶりの時間を丁寧に過ごせると思ったのかもしれないね(「だったらそう言うでしょうよ」は飲み込んで)。つながり、スペース(空間・時間)」

はさみちゃんが「そこまで(自分で)できるじゃないですか♡」という顔で見てくれるのを見ながら「くそー、人には教えられるけど自分にはできないんだよ。メンタル持病があると。人って年取るとそれぞれ持病があるじゃない?メンタルも持病ある人いると思う」と言うと、「みんな持ってますよ」と優しく。そうだな。そうだ、そうだ。隠さない方がヘルシーなんじゃないか?
その上で、持病の噛み合わせが悪い人っているから、そこ合わせに行かなくていいんだろうなー。
私には「wantedされたい。私に予算(時間・エネルギー・金)を優先的につけることが愛」が、外せないくらい強い。これは親との関係で満たされなかったから、どうしてもまだ恋人から欲しい。
彼には、自分の遊びや楽しさを優先するところが強く、関係性で引くところがある。
組み合わせが悪いので、ここまで影響受けます。

さらに深くトラウマを見にいく

はさみちゃんが「そうして扉を閉めていることも痛いんじゃないか?」と問いかけてくれます。
いつも必死で扉を閉めているから、そんなこと気づかなかったけど。
わたしのトラウマのひとつに、母がわたしを庭に突き落とし家中の鍵を閉めしばらく(体感1時間以上)家に入れないというのがあります。

この辺にちょいと書いてます。

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閉めた側の母も辛かったよね。
いま二人で読んでいるサティシュ・クマールの、お母さんの在り方について意見が相違したこともよみがえります。
サティシュが教団を脱出して故郷の母のもとに大変な思いで帰ったところ、お母さんはサティシュにドアを開きませんでした。その後、サティシュは何十年もお母さんに会うことができなかった。
はさみちゃんには気にならないその逸話が、私には受け入れがたい。息子を持つ母として、ありえないって思ってた。
扉を開けなかったお母さんの気持ちに共感できなかったのは、私が締め出された過去があるから。

結局、そこだったのか

そんな話をコーヒーを飲みながらしていると、ストレスで固まっていた胃と腸がだんだん動き始め、トイレへ・・・たくさん出したらついでに気づきがやってきて。

「そっかー、ママに謝って欲しかったんだ!」
席に戻って、はさみちゃんに涙ぐみながら共有(めんどくさい48歳)
私を庭に蹴飛ばして締め出しても、謝ってくれたらよかった。私が倒れている地面に裸足で飛んで来て「ごめんね」って抱きしめて欲しかった。
母は悪女の深情けな人でもあり、まれにやる時もあったので、そういうアップダウンあるのが理想的な「無条件の愛」の形として思い込みがあるのかも。20代で好きだった映画は「ドラッグストア・カウボーイ」(苦笑)
我ながら、どうか外していただきたい。

これが現実シーンになると、「いま私の愛を失う」っていう瞬間に「バイク飛ばして来い」になります。
言わないし、10-20代じゃないし(そこまでもう誰も私を愛さないから←メンタルモデル)誰もやらないけど。

私もまだ若い頃は息子にひどいことをしたものですが「ママは謝ってくれるからいいよ」って許してくれてました(息子、仏性あり)

謝ることは大きなfirst aid(応急処置)になるみたい。

すごいの思い出した

なんと!「扉を必死で閉めて」と書いていたら、扉を一生懸命押さえていた少女の頃の記憶がよみがえってきました。
祖母の部屋でわたしが室内から扉を押さえていて、扉の外には母がいて気が狂ったように扉を叩いているようなシーン。
わたしが母の気に入らないことをして祖母の部屋に逃げ込んだのかも。
扉には内鍵がついているんだけど、かけていないのか。部屋の内側はドアノブではなくて小さな縦型のツマミしかない。それをしっかり押さえていないと開けられてしまう、ものすごい恐怖。
母につかまれたらこっぴどく叱られる、というか「殺される」くらいの怖さがいまよみがえる。

扉のデザイン、鍵の形状、扉の内側のふすまのような紙の質感まで。
どれだけ怖かったか。山姥(やまんば)感。
書いてても怖い。もう亡くなってるんですけどね。

上の記事にある「二重に扉をしめて、お堀に火を放ち、ケルベロスを2頭置いてるお城に立てこもってる」は、こういう怖さからつくったのかもなあ。
これだけガードして、やっと安心できた。だから、守りたいんだね。

これまで一度も思い出したことがなく闇に葬られていた記憶が急浮上したことにびっくり。
潜在意識は「まだ見なくていいもの」は見せないので、わたしが扱えるタイミングになったのですね。

これもまたパーマカルチャー

こうしてプロセスして消化していくと、彼への怒りは消えていきます。
自己理解を深めるプロセスをさせてくれる役割なんだな、という気持ちだけ。
私はフロー(宇宙タイミング、ノリ)とマター(大切にされること、優先されること)がとても大切。
誰も自分を大切にする義務がある。彼にもある。

そんな感じでチェックインを1時間。
やっと本題のミーティングへ。
はさみちゃんは「レミさんとつくりたい世界が共有できているから、そこに向けて必要なものがジグソーパズルのパーツのように見えていて、それを埋めていく作業をしている。楽しいです」と言ってくれる。
そのパーツをふたりで定めていくだけの作業。

堂々巡りやビジョンのずれの修正にかける無駄がなくて、最小限のエネルギーで最大限の美しい正解が毎回見つかっていく。
Use small and slow solutions.
急がば回れ。
結論へジャンプインせず、身の丈サイズでゆっくりだけど着実にハーベストできる手法を選択すること。
パーマカルチャーの原則です。

おまけ

3時間かけかいた後、さらに推敲で読んでいたら、「これ、母の鏡なんですね」と気づきました。
私も勝手口の扉を力まかせに叩いてた。

>門から出ないように振る舞ってほしいし、門から出されても、ちゃんと正面からきて欲しい。
>ニーズは「Matter(大切にされること)」

は、母も一緒だったかも。
母も私から大切にされたかったし、愛や安全を脅かさないで欲しかったし、謝って欲しかった。
実際、全体重かけて扉を壊す勢いで叩きながら「開けろー!」って言ってたでしょうし、最終的には「ごめんなさい」って言って入れてもらったんでしょうが、この(勝気な)性格だから、すぐには「ごめんなさい」って言わなかったでしょうし。

でも、相手は5−8歳の子どもだ。

掘れば掘るほど未浄化の体験があってつきません、トラウマケア♡つらいけど。浄化すればするほど楽になる。

はさみちゃん、つきあってくれてありがとう。
こういう職場いいですよん、みなさまもどうぞ♡






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