聖なる火のまほう:インナーチャイルドと母とのメディエーション

パートナーと別れてからこちら、大きな変容のプロセスにある時。
クンダリーニヨガの先生であり大好きな友人でもあるつのゆきゑさんが教えてくれたまほうのプロセスです。
ご本人の快諾を得て、プロセスをシェアします。
NVCのカリスマトレーナーたちがするメディエーション(調停)を思い出しながら、NVC的な要素を混ぜています。
必要な方は、真似してやってみてください^^

プロセス1:Sacred Fire(聖なる火)を用意し、調停が必要な人たちに来てもらう

リトルレミちゃんと亡き母をイメージの中で呼び出します。
レミちゃん、9歳くらいかな。
2人がスムースに、小さなキャンプファイアーをはさんで静かに座ります。

プロセス2:インナーチャイルドに、言いたいことをすべてぶつけてもらう

大レミが聞きます。
「レミちゃん、お母さんは口を挟まず聞いているから、言いたいこと、言えなかったことを全部この場に出してみてもらえる?」

  • 「夜は家にいて、その日起こった悲しいことやうまくいかないことを、その日のうちに拾って、どうしたら幸せにできるか一緒に考えて!」
    母は、ほぼ毎日終電帰宅で、平日一緒に夕ご飯を食べた記憶がありません。「同時性」「存在」はその後の恋愛パターンの引っかかりになっています
  • 「子供が安全で幸せな環境をつくるのは、大人の責任でしょ!」
  • 「仕事ばっかりしてないで、家族のケアをして!」
    夫にも、300回は言ったなー(遠い目)
  • 「仕事ばっかりしてないで、私のことを見て。まだ子供の私にどうしてもできないことは支えて!」
  • 「私が育つのに必要なサポートをちょうだい」
    小レミが自然で堂々とした姿でいることにわたしは驚きます。自己尊厳のニーズから立っている感じ。
  • 「生きていることがつらい」
  • 「私を激怒させないで」
  • 「私が本来の気質で楽に生きられるように、見て、支えて。母親でしょ!!!」
  • 「やるべきでないことをADHD的に増殖してないで、存在が近い家族にやるべきことをして。プライオリティを家族にして!」
  • 「憎い、恨む」

(しばし沈黙)

「ママのことが大好きなんだから」と大泣きし叫ぶ。

かわいくて、こっそり笑っちゃう。大人になってもパートナーにこのパターンやってるんだ。青い・・・

プロセス3:相手が動く

母が来る。リトルレミちゃんをハグし、髪をなでる。
「ごめんね。そんな思いをさせてごめんね。そんなに大変だなんて知らなかった。
いいお母さんじゃなくてごめんね」

ああ、私が激怒している時、元夫が背中をなでて「いい夫じゃなくてごめんね」ってつたなく言ったの、これか。
私は「そうだね」とさらに激怒して追い出したのでした。

プロセス4:インチャイが応える

「うん、そうだね(いいお母さんじゃないね)。
しょうがないよね、お金ないし、ゼロから子供達を育てないといけないんだもんね。親の面倒もあるし。バアタンは月に20万円カードを使っちゃうし、物を隠すし。ママいつもケンカしてるし、仕事も大変だよね。徹夜で体もつらいし、嫌な人もいるだろうし、事情はわかっているよ」

ものわかりのいい長女病が出てきちゃったので、いったんわたしが入ります。

プロセス5:メディエーターが入る

キャンプファイアーを囲み、ふたりの間に座っている大レミがふたりの調停に入ります。

大レミ「レミちゃん、ママに聞かれた感じがする?」
小レミ「うん。私がどんなに大変かわかってないでしょ!って言いたい」
大レミ「わかってほしいんだね
小レミ「うん」

いまだに恋愛関係で「理解されること」のニーズに異常にこだわります。

プロセス6:リフレクションしてもらう

大レミ「お母さん、レミちゃんの話したことを、伝えかえしてください」
ママ「夕飯の時間に家にいて、自分の大変な状況を理解して、具体的にサポートして欲しいと思っている。
仕事ばかりしてないで、家族といる時間を増やし、コミュニケーションを増やし、レミの優先度をあげて欲しいと思っている。
なぜなら、レミちゃんは、ママのことが大好きだから」
小レミ「そうだようーーーーーー(泣)」とうずくまって、しばし泣く。

ママと大レミはそっと見守っている。
この子は、誰かに抱きついて泣く、というアイデアがないのね。

プロセス7:相手が話す

大レミ「私がお母さんに共感するチャレンジをあたたかく見守っていてくれる?」
小レミ「うん」
大レミ「レミちゃんの話を受けて、お母さんの言い分、どうぞ」
ママ「ほんとーーに大変だったし、大変なの。止まれる状態じゃない。(母は起業家でした)
融資に株に事業に。がんばればがんばるほど成果が出るから、今休めない。社員もいる。
(家庭は)バアタンもいるし、子供たちからアラートも出てないし。
さみしい思いをさせているのは知ってる(交換日記してたからね)ママもさみしい。
止まれなかったの」

プロセス8:メディエイターが相手に共感する

(うわ、わたし共感できるかな)とひるみます・・・
・・・が、自然と、思考を超えたところで言葉が出る(すごいなこのまほう&NVC)。

大レミ:子供への安心、安定を作ること、愛。
自分と夫が経験したような喪失や人生の急転*を子供たちに経験させたくなかった。お金の大切さを知っていた。お金があればできることがあるって痛いくらい知っていた。

ママ:芸事もさせてた。個性は見てるつもりだった。レミはお金もかかった。
とにかくお金が必要だった。

*パパの父(私の祖父)は地方の名士のあととりだったが、親の代で連判で財を失い、大変な思いで生きてきた人。パパは子供の頃、伊勢湾台風で家が流される。ママの実の父は成功した事業家だったけどこれも連判で財産を失い競馬にはまりさらに転落。母は子のいなかったオバの養女に入り、義父が中学生の頃亡くなる。義父は高名な新聞記者で実業家でもあった名士だったがゆえに死後、人の裏切りをたくさん目の当たりにしてきている。
自分とふたりの妹を大学に入れ、(お嬢すぎて働けない)義母を支えるために、とにかく働いたのが母の前半生。大学時代のあだ名は「守銭奴」。

プロセス9:和解

わたし、屋上にのぼり空を見上げます。冬の夕焼けの真珠を帯びたピンクや優しい空色をみている。


すると、この生活を残してくれたこと。
あくせく働かなくても少しお金が入る仕組みも作ってくれたこと。
これが「愛」でなくてなんであろうか。と悟る。

大レミ:「なかったもの」と「過去の恨み」ではなく、「あるもの」と「愛」に意識を向けたい。
世に増やしたいものに意識を注ぐ。それがわたしのやり方。
わたしの生き方を、母として誇りに思ってください。

ママ:思ってるよ。レミ、ありがとう。よくがんばったね。(ニコッと笑う)

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