失恋や失意で心が壊れた時にすること〜傷と苦しみを分けて扱おう

目次

幸せの定義

誰にでも経験がある「Heart Break(失意)」の感情との過ごし方についてここでは書いています。
私は安全な家庭で育たなかったことから「幸せ」の追求をし続ける人生を送っています。
おかげさまで、想定外の幸せ人生へたどり着きました。
コツがあったので、「幸せの処方箋(幸せになる方法)」を伝える無敵のコミュニケーションという独自のプログラムを提供しています。
たくさんの方に感謝され人生が変容しているのを見、効果を確信しています。
幸せでいるコツに満ちた穏やかで色んな意味で豊かな暮らしをしている私でも、年に数回ショックな出来事があります。
多くは、私が大切に思っているほどには相手が私のことを大切に思っていなかった、と私が思うときに古傷がうずき痛みが生まれています。失恋のような感情です。

NVC(共感コミュニケーション)という自分に正直に(しかし感じよく)コミュニケーションする方法をお伝えしていますが、自分のほんものさに正直になるということは、誰かを傷つけることにもつながります。
すべての人のニーズを満たすことは無理だからです。私が求めるニーズがあって、相手にもまたニーズがあって、お互いがニーズを満たしあえなかった時、暴力が生まれます。

幸せとは暴力がない状態だと私は定義しています。
そのためには、なるべく傷つきたくないし傷つけたくない。
その方法をこの記事では書いています。

今年の冒頭に友人の横山詩歩ちゃんが教えてくれた言葉があります。

Pain is inevitable. Suffering is optional.

痛みは逃れ得ないが、苦しみは選択の問題だ。

リディア・シモン, オリンピックランナー

痛みとのつきあい方

Heart Break. 胸が張り裂けるような悲痛な失意は、人生につきものです。
愛や信頼や希望や健康や存在が失われたとき、私たちは絶望します。
セッションに来る方たちは「心が血を流している」「感情が麻痺した」「生きている意味がない」などと表現します。実際に痛みを感じます。
私がハートブレイクするときは、怒りや憎しみがまずやってきます。それはカサブタのようなもので、その裏には血が吹き出しそうな深い傷と痛みがあります。期待していたものが損なわれた喪失感。
この傷をつけたくないからと対人関係を避ける人もいますが、私は生きていることの楽しみも人と関わることで生まれると思っているので、傷とともに生きる道を選んでいます。
バスケやラグビーなどの接触系スポーツを知っている人であれば「ケガはしょうがない」っていう割り切りがあると思います。そんな感じです、心も。

傷はつくし痛みは出ます。でも、それを苦しみ続けるかは私たちに選択権がある。

昔、家族が自分を捨てて出て行ったことを20年恨んでいる男性の話を聞いたことがあります。
嫌がらせに近い裁判をずっとしているとのことでした。
裁判とは、どちらの言い分が正しいか勝ち負けを他人に決めてもらう場。苦しみが続くのではないかと思いました。
NVCで共感的に見ると、彼のニーズは「どんなに絶望的な体験をしているのか聞いてもらうこと、理解してもらうこと、サポート、愛、つながり」などかなと思います。
それを上手に伝える術がないので、裁判という手段をとっているのだと思う。
私もそうして家庭裁判所に調停をお願いしたことがあります。
自分の苦しみの扱い方がわからないとき、オーソリティ(権威があるとされる人)にとりあえず扱ってもらえるのが裁判。
私の経験者としてのおすすめは、カウンセリングしかありません。
必ずNVCができる人の。
正論や評価や、感情を無視してゴール設定するコーチングなんていらないんです。
傷を負った時に必要なのは、とにかく衛生・安静・心のケアという適切な応急処置。
自らが傷を負っているのに、無理に動くことは自分への暴力になりますし、相手の傷に共感できない人のアドバイスも暴力になります。
英語にこんな言葉があります。

Don’t let anyone who hasn’t been in your shoes tell how to tie your laces.
あなたの立場になって共感できないようなやつらに、靴ひもの結び方を説教させるな。

Soul vibes

苦しみの生まれ方

やむを得ず傷がついてしまったら、必要な処置をし安静にします。
カサブタを突いてみたり、ギプスを外してみたり、止められてるのに動いたり、私たちは傷を早く治す代わりに、余計な行動をして苦しみを増やすことがあります。

私がよくしてしまうのは、落ち込みから暴飲暴食をしてしまうこと。
落ち込む理由に、ストレスで腸内環境が悪玉菌優位になりセロトニンが出ていないことがあります。
すると、気分を盛り上げるために、酒・小麦粉製品・白砂糖といった一瞬気を紛らわせてくれるハッピーなものを食べたり、脳に快楽物質をつくる脂っこいものを食べたり、シャキッとしようとカフェインを多めにとったり、食事やおやつを食べすぎたり、冬なのにアイスを食べてお腹を下したりします。そのことでさらに腸内環境を壊滅的にし、自己嫌悪と鬱が数日続くことになります。
息子や猫にやつあたりをしたり、しなくてもいいオーバーワークをしたり、音楽を大音響でかけたりします。私がイライラしている時に大音響でかけまくった音楽が何曲かあって、息子はそれを聞くと気持ちが落ち込むようです。
自分が苦しみを上手に扱えない時、体や家族に無自覚の暴力を与えてしまうことがあります。

苦しみの扱い方

失意は失恋以外にも色々な形でやってきます。
親友や仕事やお金を失うこと、愛するペットや人が帰らぬ存在になること、想定外の大病。
自分の価値が受け取られないこと、意図を誤解されること。
心の傷も体の傷と同じで、回復して修復するしなやかさがあります。
そのためには、外側の傷と同じく対応する方法を知っている必要がある。

どんなに永遠の約束をしても、人の心は一瞬一瞬うつろいます。すべてが無常のこの世界で無敵でいることは、そのうつろいを受け止めること。
「過去一番の失恋を思い出してください」という質問があります。
それを乗り越えた今の自分を見つめると、多くの人が当時の相手といるよりも素晴らしい人に出会え素晴らしい人生を送っていることに気づきます。
そう、私たちは失意を乗り越えてきたのです。

その時に効果があったものは何だったでしょうか?
ひとつは時間。「時が解決する」は真実。
ふたつめが受け止めること。そこに傷があることを淡々と受け止め、適切な処置をすることに注力すること。
みっつめが、同じ傷をくり返さないようにすること。自分がつけやすい傷のパターンを見抜き再発防止につとめること。

愛だけを残して

生きることは傷つくこと。
失意という小さな臨死体験を迎えるたびに、私たちは人生の真実に少し触れる。
そして自分のサイズを知り、できることとできないこと、挑戦の可能性があるところを明確にし、挑戦し、能力を伸ばしてきた。

その感覚で改めていま目の前にある傷の原因(たいていは人です)を見るとき、どんな気づきがありますか?
その人もまた、自分を知り挑戦する真実の旅を不器用にしているとしたら?
その人が大切にしているニーズはなんでしょうか?
自由、明確さ、つながり、大切にされること?
あてっこクイズでいいから、ニーズシートで試してみてください。
私たちと同じく必死で自分のニーズを握りしめている小さな子のように、生身の愛おしい人として見やすくなっているかもしれません。

トップの写真は、精神性の高いクンダリーニヨガのグル、ヨギ・バジャンのつくったB-corp, yogi teaより。
あなたの歩む道の後ろに、愛だけが残っていますように♡

「失恋」については以下に記事を書いているのでどうぞ。
ディープな時に書いているので、どれも読み応えあると思います。
恥ずかしいけど、失恋痛いからね!誰かのお役に立てますように。

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